三十三回忌を最後にすることが多い年忌法要
大切な家族を失うということは、残される家族や友人に非常に大きな悲しみをもたらす出来事です。心理的な痛みを抱えることになるつらい出来事であるため、遺族になるということはただ葬儀を行って終わりということではありません。故人との関わりが深ければ深かった人ほどその喪失によって感じる心の痛みは深いものとなり得るそうです。故人が生きた証を大切にし、その後の日々をまた新たに始めるためには、無理に悲しみをこらえたり、閉じ込めたりしないことが大切です。この別れの体験というのは、故人が旅立った直後から始まり、長いときには遺族の人生と同じくらいの長さになることも珍しくはありません。
葬儀のことを話し合うということが増えてきている現代においては、葬儀や埋葬のことだけでなく、遺族になるということはどういうことなのかをよく考えておく必要があるかもしれません。このことから昔の人は精神的なショックを受けている期間を忌や喪という言葉で表現してきました。忌中というのは、遺族が日常生活から距離をおき、故人の弔いに専念しても良いという期間だとされています。喪中というのは、遺族が喪に服している期間のことで、通常は一周忌が過ぎるまでの一年間のことを言うそうです。悲しみに対処するために仏式で葬儀を執り行った場合には、命日に年忌法要というのが営まれます。
悲しむことを避けたり、故人のことをあえて考えないようにするのではなく、故人のことを偲び、集まった人と話などをすることで、精神的なショックから日常生活に復帰をするその糸口になるという意味合いもあると言われています。一周忌の後は亡くなってから満二年、数えで三年目に三回忌を営みます。その後は七回忌、十三回忌と続きます。そしてその感覚は年数を経ることに長い期間をおくようになります。年忌法要のポイントとしておさえておきたいことは、一周忌と三回忌までは盛大に行うということです。そして七回忌以降は身内だけで営むことが多くなっています。加えて、一般的には三十三回忌を最後とし、この法要を弔い上げと呼ばれることも覚えておこうと良いでしょう。
● 参考
石崎の教える葬儀の知識ブログ
www.ishibashi-sogi.net
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