2019年01月16日
宗教宗派を超えた自由な葬儀の形が増えている
日本国民で自身の意思で何らかの宗教に属しているという人は少数派なのではないでしょうか。お正月にはお寺や神社に初詣に行きますし、クリスマスには行事として楽しみます。無宗教であっても葬儀に関しては昔ながらの仏教式で行うのが一般的でしたが、近年では都市部を中心に宗教にとらわれない自由な形式で行うケースが増えてきています。
仏教の形式にとらわれないという事は、僧侶による読経がなくても良いわけですし、例えば個人が好きだった音楽をかけるなどその形は自由です。喪服ではなく自由な服装で、明るい音楽をかけて故人の思い出話をするのでも良いでしょう。
初七日や一周忌などといった行事も、行わなければならないものではありません。仏教式に必要な経費が掛からなくなるため、送る側の経済的な負担は軽くなります。価値観が多様化している現代では、今後この流れが増えていく事が予想されます。とはいえ、田舎の方では宗派の違いこそあれ、仏教の形式で行うのが当然と考える人の中には、理解しがたいという人も少なくないでしょう。葬儀は故人のためのものであると同時に、残された人たちが故人を想い心の整理をするための場でもあります。読経のない葬儀など認められないと考える人は高齢者を中心に多いのは当然のことかもしれません。